討伐隊結成

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「悔しいからあんまり聞きたくないんだけど、イアングの気配は感じないのか?」 聞きたくない、という割に興味津々と言った顔でリノアに尋ねてくる。 「気配を読めるって言っても、魔獣の種類まで特定できるほどの域には達してないから。それに、一度でも遭遇したことあればまだしも、イアングに出会った事ないから余計に分からない」 ファイの方を見ることもなく、ただ淡々と事実を述べた。 「そうなのか!じゃあそれは磨くことができるってことだな?つまり俺にもできるようになる可能性はあるってことだ」 なぜか嬉しそうにしている意味が分からない。 それからも、周囲の様子を探りながら歩き続け、あまり深くに入らない程度で周辺を歩き回ったが、イアングらしき気配には辿り着かなかった。 時間は分からないが、太陽の位置と体感的な疲労度合いを考えるとそろそろ昼時だろう。 食事がてら休憩をとることにした。 水場のような場所もなく、苔むした岩場にそれぞれが座って昼食をとる。
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