夕立と赤信号

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 「それでは。」  外に出ると、日はまだ落ちておらず、むわっとした熱気に包まれた。肌に湿気がまとわりついてべたつく。坂を下り、駅へと向かう。  交差点で信号待ちをしている時、ふと空を見上げる。空から落ちた滴で睫毛が濡れる。夕立だ。
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