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後で両親の話を聞いた。
消防の調べで、出火場所は、やはり二階だった。
だから、リビングにいた、おじいちゃんは逃げ出して、無事だろうと思った。
が、何故か焼死してしまった。
僕はショックを受けた。
しかし、どうすることも出来なかった。
おじいちゃんの葬式は、葬儀社の関連の会館で行われた。
仕方なく参加した僕は、式場全体を良く見てみた。
あの少年が立っていて、不気味に笑っているかも‥‥と思ったからだった。
しかし、その姿は無いように思えた。
大人しく椅子に座った僕は、その遺影を見ながら、おじいちゃんが死んだの は僕のセイなんだ‥‥と思い込んでいた。
やがて僕も焼香する番になり、おじいちゃんの遺影を正面に見る位置にきた。
僕は、おじいちゃん本当にご免なさい‥‥と合掌した。
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