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そこは襖戸の部屋で、子供には似合わなかった。
さらに部屋の前に立った時、何か異様な空気感があった。
しかし僕は、開けた。
「やぁ、また逢ったね」
少年は、ニッコリ笑った。
つづけて僕が、
「僕はタカシっていうんだけど、君は?」
それに答えているのか、彼の口は同じように動いているのだが、まったく声が聞こえないので、分からなかった。
「じゃ、僕と一緒に、盆おどりしよう」
すると少年は、よく分からないという顔をした。
「実は、僕の家族は盆おどりが好きなんだ。
毎年、町の公園で大会があったんだけど‥‥
去年と今年は、コロナのために中止になったんよ」
少年は、僕の話が分かるのか、真剣な顔付で聞いていた。
しかし少年の口は、同じように動いているのだが、
「じゃ、僕と一緒に盆おどりしよう」
すると少年は、よく分からないという顔をした。
「実は、僕の家族は盆おどりが好きなんだ。
毎年、町の公園で大会があったんだけど、
去年と今年は、コロナのために中止になったんよ」
少年は、僕の話が分かるのか、真剣な顔付で
聞いていた。
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