その部屋で笑う少年

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「だから、今ここで、一緒に踊らない?」  すると少年は、ニッコリ笑って、うなずいた。  僕は、中に入ると襖を閉めた。 「伴奏は無いけど、だいたい覚えてるから」  僕は勝手に、腕を動かして踊りだした。  少年は、まるで見たことがあるかのように、実に上手く僕に合わせていた。  調子に乗った僕は、最後まで続けてしまった。  と言うより、終わり方が分からなかったから、適当に止めた。  僕は、汗ビッショリだったが、少年は変わらなかった。 「どうして汗、かかないの?」  少年は、また笑った。
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