11人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
「だから、今ここで、一緒に踊らない?」
すると少年は、ニッコリ笑って、うなずいた。
僕は、中に入ると襖を閉めた。
「伴奏は無いけど、だいたい覚えてるから」
僕は勝手に、腕を動かして踊りだした。
少年は、まるで見たことがあるかのように、実に上手く僕に合わせていた。
調子に乗った僕は、最後まで続けてしまった。
と言うより、終わり方が分からなかったから、適当に止めた。
僕は、汗ビッショリだったが、少年は変わらなかった。
「どうして汗、かかないの?」
少年は、また笑った。
最初のコメントを投稿しよう!