11人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
僕は、イタズラしてやろうと、
「ねぇ、交換しない? こっちの石の方がスゴイからさ」
すると少年は、ニッコリうなずいた。
「決まった。じゃ、交換するよ」
僕は、彼が出したルビーを取ると、ガーネットを少年の前に置いた。
素早くルビーをポケットに仕舞い込むと、
「じゃ僕は、もう行くよ。また遊ぼうね。じゃ、バイバイ」
部屋を出て襖戸を閉めると、足早に階段を下りて行った。
ちょうどパパが、リビングから出ながら、
「おータカシ、そんな所にいたのか。もう帰るぞ」
「ん、いいよ」
最初のコメントを投稿しよう!