その部屋で笑う少年

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 やがて車が自宅に近付くと、パパが、 「あれ? なんでママが出てるんだ?」  そして車が自宅に着くと、血相を変えたママが、 「あなた大変よ。おじいちゃんの家が火事になってるって、ご近所の奥さんから、電話があったのよ!」 「えー! それで消防は?」 「勿論、こ近所の方が通報してくれたって」 「そうか。とにかく戻るよ。タカシを見ていてくれ」  パパの車から降ろされた僕は、ママと一緒に自宅に入った。  僕は、ママの宝石箱にガーネットを戻すと、窓の所に行き、泣きながら、 「おじいちゃん、ごめん‥‥本当にごめん‥‥」  つまり、あの少年が怒って、家に火をつけたんだ、と思った。
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