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💀第1話 ワールドエンド
J「意識を爆発させろ‼︎ワールドエンド‼︎」
キュルルルルルルル.....
ギターをバキバキと引きずる不況音が曲のイントロを告げ、渋谷公会堂は大きな歓声に包まれた。
「ワールドエンド」
乾いた傷跡が目醒める
天使とは相性の悪い
腐った俺に悪魔が話しかける
復讐じゃ夢は叶わないって
俺はラブレットを揺らし笑った
俺が心から愛した女を
天使が目の前で抱いていやがった
本物にも影が存在しないなら偽物
太陽も月も目を凝らせばフシ穴だらけさ
だから
明日破れちまった
ジーンズを履いて街に出るんだ
傷だらけの心と手を繋いで
明日濡れたままの
シャツを着て君と踊るんだ
何で泣いていたのかも
忘れられるくらいに
自由とは惨めな食べ物だ
孤独とは何歳になっても消えやしない
成長も成功を拒んだ俺は塵山に埋もれ
ただ屍のように堕落した夜空を眺めてる
だから
明日濡れたままの
ブーツを履いて街を歩くんだ
破壊された壁の前で
笑って写真を撮ろう
明日破れちまった
ジーンズを履いて街に出るんだ
壊れる寸前の思いを抱きしめてやるから
俺が若くして死を選んだ記念に
欲に支配されたカルマに中指を立てろ
可能性を捨てた思考で
地球滅亡の日が訪れる明日に
善悪を捨てた感情で
真実の引き金を解き放て
----WORLDEND
ステージ上で怪しく光を浴びる、Jの濡れた身体には、悍ましいほどの悪魔が揺れていた。
----悪魔の契約
女社長「良かったわよ。」
J「... 」
女社長「そろそろ時間ね。」
----genocide
アナウンサー「本日殺害予告があった渋谷公会堂の前に来ています、どうやらライブは無事終了したみたいです。」
----choia
ライブ終了後にJはこの世を去った、不可解な
死は瀕死解剖をされる事なく、未解決事件のまま終わった。
彼の死は、彼が生きた時代とは違う時代に、伝説となっていった。
----2044年-TOKYO-JAPAN
深夜の渋谷の街を全力疾走で走り抜ける若い男は、スクランブル交差点で大男にぶつかった。
拓矢「痛ってぇーな!?こらっ‼︎」
大男「やっと見つけた、矢崎拓矢。」
拓矢「あぁ!?なんだ貴様は!?」
大男「まったく...口が悪い。」
大男はそう言うと、スーツの袖をめくり、黒く光った腕時計で時刻を確認した。
拓矢「てめぇ何者だって聞いてんだ!?」
大男「悪魔の案内人と言う所だ、始めるぞ。」
大男は暗い夜空を見上げ、太い首に巻かれた血管をドクドクと音を立て動かした。
渋谷の上空にはドス黒い雲が猛スピードで渦を巻き、激しい雨が街を汚した。
脳に鳴り響くほどの稲光が突き刺さり、硬いアスファルトの上に叩きつけられた、拓矢の視界は大男の足元で失った...
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