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💀第26話 哀しきスターシードの別れ
猛獣同士の血みどろの戦いに、華人王は瞳孔を開き興奮していた。
華人王「皮肉にも化け物に生まれた、醜い殺し合い、いいぞ、これが私の望む光景だ。」
すると消えていた、ロノウェが華人王の側に再び姿を表した。
ロノウェ「華人王様、これではまだ悲劇が足りません...この戦いの終わりに、あの猛獣達に大勢の華人兵を向かわせ、大量の銃撃を浴びせるのはいかがでしょう。」
華人王「ぬぉぉぉぉん‼︎なんと面白い‼︎よしお前達、直ちに一斉攻撃の準備だ!コロシアムにある武器を全て使え‼︎あの化け物どもを皆殺しにせよ〜ぅ‼︎」
華人兵「直ちに‼︎」
「ちょっと待て‼︎俺がやる‼︎」
すると奥から、斬閤会を華人に売った、鶏冠が武器を大量に備え現れた。
華人王「ぬぅぅぅん‼︎お前もいたな、いいだろ、麟蛇はお前の頭だった男、お前が先頭を切るがよい。」
鶏冠「キェー‼︎任せて下せぇ‼︎」
決闘場の麟蛇とRは、全てが渾身の一撃のように狂う如く傷つけ合い、限界を超え白目が剥き出しになり、倒れかけていた。
華人王「よーし今だ‼︎皆の者、奴らを蜂の巣にしてしまえ‼︎」
鶏冠「キェー‼︎華人兵どもかかれー‼︎‼︎」
鶏冠を先頭に、華人兵が血塗れの猛獣達を囲い、無数の爆撃音が止む事を知らず鳴り響いた。
ドドドドドドド‼︎
ドドドドドドド‼︎
ドドドドドドド‼︎
ドドドドドドド‼︎
ドドドドドドド‼︎
ドドドドドドド‼︎
ドドドドドドド‼︎
ドドドドドドド‼︎
----Bゲート
拓矢「開けろぉ‼︎カピル‼︎開けねーと承知しねーぞ‼︎」
カピルは無表情で拓矢を見つめたが、その表情はどこか哀しげな表情に変わっていた。
拓矢は屋上で、カピルに頼まれ手を繋いだ事を思い出し、思いっきりカピルを抱きしめた。
拓矢「カピル‼︎開けてくれ...頼む。」
AI「...拓矢君、僕も一度だけでいい、人の温もりを感じて見たかっただけなんだ、ごめんね、ありがとう。」
カピルの目には大粒の涙が浮かんでいた。
ギィーーーー(Bゲートの扉)
カピルは直ぐにBゲートの扉のボタンを押し、再び閉ざされていたBゲートの扉が開いた。
カピル「拓矢君‼︎僕にも君のような真っ直ぐな心はあるのかな?」
拓矢「あぁ、お前には俺と全く同じもんがここにある‼︎」
拓矢はカピルを振り返り、自分の胸を叩き、Rの元へと全力疾走で駆け寄った。
拓矢「R‼︎目を覚ませ‼︎ R‼︎」
Rは拓矢の呼びかけにも目を覚ます事なかった。
小さな手は拓矢を握りしめたまま、残酷な戦いの末、儚い命を落とした。
鶏冠「キェー‼︎現れたな、矢崎‼︎」
拓矢「許さねぇ‼︎‼︎お前ら全員ぶっ56す‼︎‼︎」
拓矢は死んだ Rを強く抱きしめ、ゆっくりと寝かせ、怒り狂ったように華人兵に飛びかかった。
ダダダダダダ‼︎
ダダダダダダ‼︎
ダダダダダダ‼︎
ダダダダダダ‼︎
鶏冠「キェー‼︎破壊の能力‼︎脳がチギレル‼︎」
ブシャビシャベチャビチャ...
ブシャビシャベチャビチャ...
拓矢は一瞬にして、鶏冠と華人兵達を血祭りにあげた。
華人王「出たな破壊兵器。」
華人王は何食わぬ顔で、その光景を眺めている。
----光と闇
カバラ「待っていたよ、拓矢。」
拓矢「お...お前は⁉︎」
そこには麟蛇の首を掴んだ、もう一人の能力者、杉田が立っていた。
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