記憶が無くなる熊さん

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その後クッマは色々俺の話を聞いてくれた 先生の愚痴や今日何して遊んだか等 正直言うと、親と話すより楽しかった 親身になってくれたんだ 小学校に上がっても、クッマは相変わらず俺の面白くもないギャグや絶え間ない悪口を嫌な顔一つせず、優しい顔で…… でもが来るのは早かった あれは、小五の時 高学年になった……あの日 「お~いクッマ」 「・・・・」 「おーい!」 「・・・・・」 クッマは……突然何も喋らなくなってしまった 俺は悲しくなったし、胸が痛かった 最初の内はからかっているだけ、そう思ったけど……それは違った 喪失感が無かった訳じゃない でも、クッマのおかげで俺は明るくなれた そのおかげで、中学…高校でも沢山の友達に恵まれ、楽しい青春を送れたんだ そう、友達をくらいに……
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