小さなパブリックビューイング

2021年7月23日、世界中で新型コロナウィルスが猛威を振るうなか東京オリンピックが開幕した。
オリンピックの開催については賛否両論。ネットでも｢毎日が希望と感動｣という声がある一方、｢感染者が増える一方｣という意見もある。

おもてなしをしたいけれどコロナが……、本当はオリンピックって楽しいのにね……、みんなが複雑な気持ちのまま迎えた開会式当日。
東京から遠く離れた九州で私はいつもと変わらない時間を過ごしていた。
小学1年生の一子(ひーこ)と幼稚園年少の二子(ふーこ)はおりがみやぬり絵をし、1才の三坊(みーぼー)はお昼寝で夢の中。私がキッチンで洗い物をしていると突然一子(ひーこ)が
｢ママみて！早くこっちきて！テレビテレビ！｣
と興奮しながら言ってきた。

もう、なに？と半ば面倒くさい気持ちを持ちながらリビングに行く。
｢ああ！これ、ブルーインパルスだよ。凄いね、かっこいいね！今日からオリンピックだもんね！｣
｢オリンピックって何するの？｣
と二子(ふーこ)が聞いてきた。すると一子(ひーこ)が
｢オリンピックは世界の運動会だよ｣
と、おお！なるほど！と思うような回答をしていて感心した。