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ガムテープを剥がされてラブホへ連れ込まれた。部屋へ入るなりベッドに上がらされ、拓海も上がってお互いの肉欲を取り出して一緒に扱かれる。
男らしい頼もしい手で、遠慮無く扱かれていきとても気持ち良い。上を脱いでやり、自分の体を見せつけるように撫でる。
「乳首…舐めたい…」
「っ…!嫌だ…」
気持ち良さに蕩けた顔なのにギラついた目で見つめてくる。舐めさせてやりたいけど、怖くて仕方ない。思うような反応出来なかったら、呆れられるかもしれない。
シュンとしながら大人しく扱く行為に意識を集中する。お互いの吐息と水音が聞こえるだけ。お互いもう言葉を発することはなく、イく時に顔が近づけられても俺は顔を反らしてしまった。
「どうして…?こんなにお互い好きなのに」
「いや、どこからその自信が湧くんだよ」
お互い荒い呼吸のままだが、拓海は切なそうに見てくる。確かに俺の心は惹かれつつあるが、好きだと認識したわけじゃない。
ため息をついて、お互いので汚れた手を舐めながら過去の話をしてやる。他の人に話したのは初めてかもしれない。
話し終わればギュッと抱きしめられ、押し離そうと思ったが無意識に背中に手を回していた。ごめんと何度も謝られ、俺は頭を撫でてやりもういいと言ってやる。
明日ナオにも謝らないと。商売道具の体に痣ができてしまったかもしれないしな。
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