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入学式が終わると真っ直ぐに私に向かって走ってくる女子がいた。
「蘭~同じクラスで嬉しい♪」
この子は私の幼なじみ兼大親友の阪井瑠璃。
瑠璃だけが私の事を蘭子じゃなく、蘭って呼ぶ。
内心嬉しく思う私がいたり・・・。
まぁ瑠璃には言わないけどね。
「うん私も♪3組って知らない子ばっかりだから、瑠璃がいてくれて本当によかった!」
「うんうん。中学一緒だった子達は、ここ受験してる子少なかったし・・・。まぁでも私が蘭の傍にいるから大丈夫よね♪っと言う事で3年間思いっきりエンジョイしようね蘭~♪」
うん、瑠璃はめっちゃエンジョイしそうだわ。あははっ。
「うん♪」
「ねぇ蘭」
「なに?」
なんか瑠璃ニヤニヤしてて気持ち悪いんですけど!!!
「桜の木の下で蘭は先生と何話してたのか、よーく瑠璃様に聞かせなさい!!」
さっきの見られてたの?
何もやましい事はやってないのに何故かドキッとした・・・。
「なにもないよ。ただ先生に名前聞かれて自己紹介し合っただけだし」
「へぇーそのわりには先生と話してる時の蘭の顔超真っ赤で可愛かったんだけどなぁ~」
「なっ!そっそんな事ないよ!」
「ふふっ。先生イケメンだから蘭が好きになるのも当たり前かぁ・・・」
ちょっと瑠璃、あんた何言ってるのよ?
確かに先生は超イケメンさんだけど、好きになったとは一言も言ってないよ私!!
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