第三話:・・できる・・のかな・・

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 基礎練習が終わって、私とビワがフラフラになっていたんだけど・・ そんな時に、フッと我に返ったように、嶋田先生の瞳の輝きが変わったんだよね。 「・・っと。 ごめんごめん。 きみたち、僕の予想に反して、想像以上にポテンシャルが高くてビックリしたよ。 まぁ、まだまだ、音楽的には本当にまだまだだけど、それでも音楽への本気度は解ったように思う。 この調子なら、本当に出来るかもしれないね。 明日からは朝練で今の基礎練習の4割はこなすようしてください。」 そう言われて、明日からの内容も大変そうだけど、それでも、なんだかすっごく嬉しくなったんだよね。 それはビワも同じだったみたいで、大きな目をさらに大きくしてウルウルさせていた。
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