🦋その日の昼🦋

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俺は1階のあえぎ声がする 部屋の前を通り、お座敷に向かった。 遣り手のばあさん 「おお!来たかい、白揚羽! さあ、お昼の準備は出来てるよ さあ…座って座って!」 また、良い席に座らせてもらって お昼は白米に焼き魚、カボチャの煮物 舞茸と豆腐の味噌汁が出された。 俺 白揚羽 雪夜(しろあげは ゆきよ) 「ご、ごくり…」 遣り手のばあさん 「明日のためにも ちゃんと食べてもらわないと…!」 昼を食べに来てる遊女は少ない 客の相手をしてるんだろうな… 俺は白米と味噌汁、漬物だけを食べる 遊女達に申し訳なく思いつつも昼食を完食する。 俺 白揚羽 雪夜(しろあげは ゆきよ) 「ごちそうさま…」 食器は禿(かむろ)達がまた片付けてくれて… お座敷から出た俺は さっきのあえぎ声がする部屋を再び横切ると 液体の音が小さく響いて声もだだもれだった… 1階の御手洗(みたらい)に入った俺は 和紙で作られた大きな皿から取り出した 新品の房楊枝(ふさようじ)で歯をみがき 木製のゴミ箱に捨てて、足早に2階へ向かう。 部屋に戻った俺は髪型が崩れないよう 高枕に頭を乗せて布団に寝そべり目を閉じる… 疲れていたのかすぐに眠りに堕ちて しばしの間、昼寝をした………
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