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俺は1階のあえぎ声がする
部屋の前を通り、お座敷に向かった。
遣り手のばあさん
「おお!来たかい、白揚羽!
さあ、お昼の準備は出来てるよ
さあ…座って座って!」
また、良い席に座らせてもらって
お昼は白米に焼き魚、カボチャの煮物
舞茸と豆腐の味噌汁が出された。
俺
白揚羽 雪夜
「ご、ごくり…」
遣り手のばあさん
「明日のためにも
ちゃんと食べてもらわないと…!」
昼を食べに来てる遊女は少ない
客の相手をしてるんだろうな…
俺は白米と味噌汁、漬物だけを食べる
遊女達に申し訳なく思いつつも昼食を完食する。
俺
白揚羽 雪夜
「ごちそうさま…」
食器は禿達がまた片付けてくれて…
お座敷から出た俺は
さっきのあえぎ声がする部屋を再び横切ると
液体の音が小さく響いて声もだだもれだった…
1階の御手洗に入った俺は
和紙で作られた大きな皿から取り出した
新品の房楊枝で歯をみがき
木製のゴミ箱に捨てて、足早に2階へ向かう。
部屋に戻った俺は髪型が崩れないよう
高枕に頭を乗せて布団に寝そべり目を閉じる…
疲れていたのかすぐに眠りに堕ちて
しばしの間、昼寝をした………
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