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伯爵は良い色合いになった紅茶を
硝子の入れ物にいれていく…
湯呑みと違うな、なんていうんだろう。
黒薔薇王子
ヴェレッド伯爵
「クフフ…これはティーカップという…
紅茶を飲むときに使うものだ。」
ほう!
俺
白揚羽 雪夜
「なるほど、そうですか…
色々と勉強になります。」
俺は伯爵に微笑みかける。
黒薔薇王子
ヴェレッド伯爵
「クフフ…茶菓子もあるんだ…///」
伯爵は2人分の紅茶を用意してくれて
さっきの"てれび"前の机に置き
戻ってきて、真ん中に
穴が開いた丸い食べ物をお皿に
2個づつ乗せて、それも机に…
俺
白揚羽 雪夜
「…それ、美味しいんですか?」
伯爵に手招きされて…再び、伯爵の隣に座る。
黒薔薇王子
ヴェレッド伯爵
「これはドーナツという食べ物だ
ほんのり甘くて美味しいんだよ
食べてごらん、これが紅茶と良く合うんだ。」
ほう…!
俺
白揚羽 雪夜
「はい!では、お言葉に
甘えて…いただきます。」
俺は"どーなつ"とやらを
ひとつ手にして、さっそく食べてみた。
黒薔薇王子
ヴェレッド伯爵
「どうだ…?」
俺は頷いた!
俺
白揚羽 雪夜
「もぐもぐ…お、美味しい!
かりんとうよりも
甘さ控えめで、美味しいです!」
俺は伯爵に微笑みかけながら
"どーなつ"をまた、ひとくち食べ
紅茶を口にふくむと甘さが
打ち消され、爽やかさが広がった!
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