同調する夢

4/30
276人が本棚に入れています
本棚に追加
/136ページ
夕食を済ませ後片づけを2人で始める。 「結衣はまだ休んでていいんだぞ。俺、やっとくから」 「ううん、大丈夫。もう熱も下がってるし、起きてても平気だから」 「じゃ、椅子に座って食器拭いてくれる?」 弦がダイニングの椅子を食器棚の前に置き、私を座らせフキンを渡し彼が洗った食器を私に渡す。 「ふふっ、弦って優しいね。うーん、朝比奈先輩の時も優しいけど、弦の時はもっと優しくなるね。ふふっ」 「あ、当たり前だろ! 大事な彼女なんだから」 「ふふふっ、ふふふっ…」 椅子に座ってニヤケ顔でずっと笑っていると、 「……ちっ! くそっ……照れてる俺が、負けた気がする……」 そう言いながら食器を洗い、赤い顔で私に器を渡す。 フキンで器を拭き、食器棚に戻して言った。 「ふふっ、弦に勝ったぁ」 「たくっ! いいよ、それで……惚れた弱みだ」 彼が屈んで私の頭を引き寄せ、キスをして見つめる。 今度は私が照れてしまい、顔を火照らせると彼がニヤリと笑った。 「ほんと、可愛い奴……」 最後の皿を洗って渡し、お湯の蛇口を締めた。 受け取った皿を拭き食器棚に戻して、扉を閉めフキンを洗って干し椅子をダイニングテーブルに戻した。 「結衣、明日は仕事、行けるか?」 「うん、たぶん、大丈夫じゃないかな」 洗面台で2人並んで歯磨きをする。
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!