疲労と涙

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「他の角度ないの?この角度じゃ全然ダメだな。明日写真撮り直してこい。提出月曜日でいいよ。」 徹夜してやったものを全然ダメで白紙に戻された私は事務所を出た。 今まで事務所内で堪えていた涙が止まらなかった。 ずっと泣いていた。 知っている道のはずなのに、海に沈んでいる街に見えた。 終電に間に合わずタクシーで帰った。 駅まで迎えにきてくれた彼氏に私は泣きついた。 今までのこと全て話した。 社長から言われた言葉、仕事内容、私の気持ち。 そして日曜日は仕事に行くことも話した。 すると彼氏は 「とりあえず、君が大好きなハヤシライス作ったから食べて元気だそう」 そういって私の手を引っ張ってくれた。 その優しさにも涙した私は、その日一晩中泣いていた。
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