適応障害と向き合う

初めての徹夜作業

18時になり、私は事務所を出た。

急いで家に帰ってシャワーを浴びた。
そしてまた化粧をして家を出た。

そう、事務所に泊まることにしたのだ。

事務所から段々と人がいなくなる中、私はパソコンと向き合いながら必死に違う角度のパースを作成していた。

朝方の4時。ついに完成した。
流石に疲れたが、完成したからには土日は休めて尚且つ今日は定時で上がって彼氏と夕飯が食べられる。そう思ってコンビニへ行き、朝ごはんを買ってネットサーフィンをしていた。

社長が事務所に来て、徹夜して完成した提出物を見せた。
やっと終わる。そう思っていたが思い通りにはいかなかった。

「全然ダメ。違う。やり直し。」

そう言われた後、社長は私が徹夜して作った提出物を破いたのだ。

破かれた瞬間、私の中にあった仕事に対するやる気と気力も一緒に破かれたように感じた。

あぁ、なんのために仕事しているんだろう。
私、なんでここにいるんだろう。

そう思い始めたのだ。