私の気持ち

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私の気持ち

――私は臆病だ。今の社会で一人で生き残る自信なんて無い。だから夢を諦めた。小さい夢だと、無理やり納得させてまで社会で群れている――  私は臆病を言い訳にずっとそうして、夢に対する想いから逃げ続けてきた。でも、その想いをすべて捨て去ることはできなかった。だから今も、カフェに関する本をすべて捨てずに棚の中に入れている。  『あなたの夢は、小さい夢』  夕立が問いかけてくる。あの時のような硬い問いかけじゃない。柔らかい問いかけだ。  「小さい夢なんかじゃない。私の夢は、私の気持ちは―― !」  [やっと、自分の気持ちに素直になったわね]  「はい!」  自分の気持ちから、もう逃げたくない。
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