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「えっ!?」
[ふふ、別に死んじゃいないわ。意識だけが、この駅に来てるって感じかな?]
驚いて思わず立ち上がるところだった。実際、腰が浮きかけてた。おばあちゃんの声の聞こえ方がちょっとおかしいとは思ってたけど、そんなことって本当にあるの? おばあちゃん本当に死んじゃってたりしてないの?
[疑ってるわね? 今日私が困っていた時に助けてくれたでしょ?]
「はい。でも――」
[その後に死んだんじゃないかって? そんなわけ無いじゃない。私は約束がある限り、死ぬわけには行かないの。それに――]
「?」
[私はこの駅で、あなたのような人たちの夢を支えなきゃいけないの]
「夢――?」
夕立の中を走った時に聞こえていた、あの言葉が蘇る。
『吐き出せ』
「吐き出したって、行動できるわけでも無いのに」
無意識に呟いた言葉は、驚くほどに黒くて低い、濁ったような音で私の口から発せられた。
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