子供の頃の友達ほど信用できないものはない。

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坂上君との共同漫画の作業は、すこぶる順調だった。 坂上君とのやり取りは、メールで行い、僕が描いた漫画を坂上君が確認して、良かったら続きを描くということを繰り返した。 しかし、時には意見がぶつかることもあった。そこはお互いの考えをすり合わせ、より良い作品へとしていった。ただ、僕も坂上君もクリエーターとして譲れない部分があり、話し合いは熾烈を極めることもあった。けれども、良い作品を作りたいという想いはどちらにも共通していることで、ぶつかりながらも作品を磨いていき、いよいよ完成させることができた。 できあがった作品は、ある漫画の新人賞に応募した。原作者として坂上君の名前を出したいと提案したが、断られてしまい、仕方がなく僕だけの名前で応募した。 結果発表が近づいたある日、スマホに知らない電話番号から着信があった。 「もしもし」 電話に出ると、その男は自分が働く出版社の名前を告げた。それは、僕が新人賞を応募した出版社だ。 「応募いただいていました新人賞の結果ですが……」 その結果を聞き、僕は天にも昇る気持ちになった。
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