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【episode7 - 想い人 】
5度目の放出を受け止めた私は夢見心地であった。
そして、私にはこんなにも激しく彼を求める理由に覚えがある。
私には、長い間会うことが出来ず、今は肉体に触れることができない想い人がいるのだ。
幾度も抱擁を受けた彼の骨格は、驚くほどに私の想い人に似ていた。
彼の背後に腕を回すと不思議に懐かしい気持ちになるのだ。
彼と抱き合った瞬間、想い人が私と肌を重ねるために姿や年齢を変えてやって来たのだと感じた。
目を瞑って、彼の身体の揺れに身を任せていると、まるで想い人と繋がっているような錯覚を覚えるのである。
抜き差しされる硬いモノが私の奥深くを刺激する。
「っ!!!」
エクスタシィに達する瞬間、思わず想い人の名前を叫びそうになり、きつく唇を噛む。
私は、脳裏に想い人を浮かべながら幾度も身体を痙攣させシーツを握り締めた。
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