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中学二年生の冬。彼の祖父が突然消えた。
言葉通り、身体も魂も。
琉星は祖父が大好きだった。祖父は元々世界中を旅して回っており、何ヶ月も帰って来ないことなど良くあることだった。
だから祖父が消えたという話も、旅の途中でどこかの森で野宿でもしているのだろうと、呑気に考えていた。
だが、その考えはとある一枚の紙によって一瞬で消えてしまう。
ある日、琉星が家のポストを見てみると一枚の紙が投函されてあった。
「なんだ?これ?」
琉星は紙を手に取り中を確認する。
するとそこには祖父の字でこう書いてあった。
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