よろずや妖珏堂

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** 大好きな孫の琉星へ お前の大好きなじいちゃんは死んだ。 これは死ぬ前に書いたものだ。決して嘘なんかではないぞ。 本当はこんなことを書くつもりは無かったのだが、一つ心残りがあってこれを書いた。 琉星、妖珏堂を頼む。   かえらぬ祖父より。 ** 「……っんだよ、これ……」 気づけば頬を伝うものがあった。 現実を突きつけられた気がした。 琉星はしばらくその場に立ち尽くしていた。 そしてふと、紙の裏側に何か書いていることに気づく。 「……なんだ?」 そこに書かれてあったのは"地図"だった。
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