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「ふん、どうやら勘だけは鋭いようじゃな」
姿に似つかわぬ口調で喋る目の前に立つ女の子は、いつの間にか琉星のすぐ側まで寄ってきていた。
「!!」
すると突然、彼女は琉星の頬をぺちぺちと痛くない程度の強さで叩いてきた。
何事かと思い目を見開くと、彼女は今度は琉星の手にあった一枚の紙を奪った。
「あ!」
鋭く目を細め、紙の内容を確認すると、ふっと息を吐いた。
「あやつめ、あやかし共に喰われぬよう術までかけておったか。通りで私が近づいても恐怖を感じなかった訳だ」
そう呟いた彼女は、紙にふっと息を吹きかけた。
すると、紙からみるみる青い炎が燃え上がり、数秒後、跡形もなく消え去ってしまった。
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