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「席は、里中の隣な。里中は学級委員だから、何でも訊くといい」
先生が言った。
花恋さんが隣に座った。
「よろしくね」
そう言って、微笑んだ。
二発目のズドーンだ。
「あ、こ、こちらこそ、よろしく」
僕は、そう答えるのが精いっぱいだった。
僕は、学級委員だが、別に人望がある訳ではない。
単に、成績が学年一位だからだ。
部活にも入っていない。
毎日、勉強ばかりしている。
僕は、ガリ勉のつまらない人間だ。
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