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「ふざけんな!!!」
いきなり、須崎が怒鳴った。
「花恋は、オレのもんだ!!!」
須崎が、僕の胸ぐらを掴んだ。
僕は、心底、縮み上がった。
そこへ、よりにもよって、花恋さんが来た。
「里中君!」
花恋さんが、悲鳴のような声を上げる。
須崎が、ニヤニヤと嗤いながら、花恋さんに言った。
「こんな、ガリ勉のへなちょこ野郎より、オレの方がいいぜ」
花恋さんは、俯いて震えている。
須崎といた相撲取りが、僕を、突き飛ばした。
僕は、あっけなく、図書室の隅まで飛ばされる。
プロレスラーが、僕を、羽交い絞めする。
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