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遠くの方で、俺が宿した悪魔が目覚めたのを感じた
さあ、また新たなターゲットを探す旅に出るとするか
可愛い、インキュバスになる子をね
明るい新宿の街並みを見下ろしながら独り言ちる
「俺が死神のようなご立派で高尚な”神様”だったら、こんな低俗な事はしていないんじゃないかな?
だって俺は、”淫魔”だから」
持っていた、名前の書かれているプレートネックレスを見た
「ちょっとした、小細工は使えるけど…
神様とは程遠い対極のような存在だからね」
そう言うと、炎とともにペンダントは消える
でも、この低俗な試練を積んだら人間に戻れるらしいから、言われたことをこなすだけ
醒めない夢を魅せるんだ
悪夢を…ね
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