月が見ている

雪野かぜ様企画「自由律からはじまる物語」参加作品です。

加藤みゆき

7分 (3,727文字)

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あらすじ

『こんなよい月を一人で見て寝る』(尾崎放哉) このすばらしい自由律俳句を冒頭文において、ありふれた物語を始めます。 「勘弁してくれよ、仕事なんだ」 「しごと、シゴト、仕事って、本当にそうだか怪しいも

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感想・レビュー 1

すぐ帰るから。

電話越しに喧嘩するカップルの物語。入院した彼女をおいて、仕事を口実に外出する男。嘘を嘘で塗り固めた男が果たす最後の仕事とは──。 胸がぎゅっと苦しくなるハードボイルドな短編ラブストーリー。
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