【第1幕 運命編】

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【第1幕 運命編】

 ねぇ、愛しいひと……。覚えてる?  15年振りに再会したのが、この高層ビル街の片隅だったよね。お互いのこと全然気づいてなくて「他人」みたいだったっけ。  笑っちゃうよね。  ねぇ。  あれから季節は変わりゆくのに、心はずっとここに立ち止まったままだよ……。  できることなら、もう一度  それが叶うなら、何度でも  あなたに出逢いたいって。  私はね、愛しいひと。  あなたとならどこまで堕ちても、構わなかったの──
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