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気がつくと私は、アイラに抱きついていた。
「私も! 私もアイラと夫婦でいたいよ。もし、このまま地球の人たちを人質に取られたままだとしても、ずっとあなたといたい」
彼が、これからも私と一緒にいたいと思ってくれていたこと。そして、それを素直に伝えてくれたこと。
心の底から嬉しかった。
彼は込み上げる感情を口元できつく縛って、抑えているように見えた。
そしてそのまま、私を強く抱きしめる。
「……ありがとう」
やっぱり、彼の腕の中は癒される。普通の地球の人と、何も変わらない。
そうだ、彼は私たちと同じ人間なんだ。
「……でも」
「ん?」
「俺の正体バラすのは、やめてくれよ」
「あはは、だーいじょうぶだって! 言わないよ」
「それから……」
「え?」
「他の男に浮気したら、その時は地球爆発させるかもしれな」
「しません!」
前言撤回。
こんなこと言う男性、地球には絶対いない。
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