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それにしても、「エイリアンズ」はぼくが知っているぐらいなのだから、かなり前の歌の筈だった。どうしてあんな若い子が知っているのだろうと思い調べると、沢山のアーティストがカバーしているのが分かった。女の子もそのうちの誰かの歌を聴いたのかもしれない。歌との出会いなんて、そういうものだろう。ぼくたちはいつも、誰かの歌声を聴いている。
週末の夜、すっかり無くなってしまった缶ビールをコンビニエンス・ストアで買い足したぼくは、いつもは素通りする公園に入ってみた。ちょうど誰も人の姿はなく、ぼくはLEDの灯に引き寄せられる虫のように、ベンチに腰を下ろした。
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