晴れた空に飛び立とう 〜ハレとモモのおはなし〜

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「ハレ? どこにいるの?」  モモがハレを探します。 「モモ、ボクはここだよ」  ハレの声はお花が咲くあたりから聞こえてきました。モモが声の方へ行くとハレはピンク色のお花を見ています。 「ハレは本当にピンクのお花が好きなのね」 「うん、とってもカワイイんだよ」 「それは何度も聞いたわ」 「モモは何が好き?」  モモは少し考えて上を向きます。 「わたしはね、お空が好き。キレイな羽で早くあのお空を自由に飛びたいの!」  ハレも上を向きます。そこにはどこまでも澄んだ青空が雲ひとつなく広がっていました。  モモは空に向かって小さな羽をのばします。 「オトナになったら一緒にあのお空の向こうに行ってみましょう!」 「うん!」  ピンク色のお花が好きなハレと、お空が好きなモモは笑顔で遊んでいます。
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