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おれたち双子は、学校のクラブ活動でパソコンクラブに入っている。
クラブの担当の先生は広瀬先生。
だけど、実際クラブ活動を進めているのは、デジタルが得意なおれたち双子だ。
キッズエージェントはデジタル技術が必要なんだよー、と五朗のおじさんに言われ、日々トレーニングを積んでいる。
VRドッチボールは、怪盗ノットとしてドッチボールを盗んでしまうから、先に作っておいたんだ。
五朗のおじさんにチェックをしてもらいながら作ったけど……。
おじさん、けっこうスパルタなんだよなー。
歯を食いしばって作ったので、かなりの自信作だ。
「志音、設定終わった」
「怜音、ありがと」
顔を見合わせると、ニッと笑った。
さーてと、みんなを驚かせますか!
きっと大興奮して、大盛り上がりだ。
おれは息をすーっと目一杯吸い込んだ。
「みなさーん、ゴーグルにあるスイッチを押してくださーい!」
大声で叫ぶと、みんなが一斉にスイッチを押した。
「うわあ! ドッチのコートが出てきた!」
映像が見えたらしい誰かが叫んだ。
「すげー!」
「なにこれー!?」
「どうなってんだ!?」
ふふん、みんな驚いてる、驚いてる。
このゴーグルはスポーツ用品店に売っている普通のスポーツゴーグル。
それにシステムをちょちょいと組み込むことで、VR用のゴーグルに作り変えたんだ。
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