星からきたアルー

地球に住んでいるいきもののことも、たくさん勉強(べんきょう)しました。アルーの星に住んでいたのはアルーの家族と同じ小さな小さないきものだけです。

でも地球という星には小さないきものから大きないきものまで、おそろしくたくさんのいきものが暮(く)らしているのです。

アルーはそれまで住んでいた星が消えてしまうのは悲(かな)しいけれど、一方(いっぽう)で地球に行くことをとても楽しみにしていました。

アルーは地球に落っこちて最初(さいしょ)に見たものにかくれることにしました。

「地球についたらすぐに地球の物になりきるのよ」って、アルーのお母さんも教えてくれました。

アルーが落っこちたのは、ともちゃんがいつも遊びに来ている公園(こうえん)でした。

ともちゃんのお父さんが首からぶら下げていたカメラのレンズに、アルーはヒュンと吸(す)い込まれるように入ってしまいました。

レンズの中から見える世界にアルーは大喜(おおよろこ)び。
だってなにもかもがものすごく大きいのです。