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小さな星からきた小さなアルーにはありんこだって巨大モンスターです。
まして人間の大きなことといったら!
音がすると全身がブルブル震えます。
アルーはカメラの中でコロコロと転がりながら、すごいところに来ちゃったぞと思いました。
「ともー、こっち向いてー」
お父さんの声にお砂場で遊んでいたともちゃんがこっちをふりかえりました。
パシャリ。
アルーがおどろいていると、レンズの向こうからかわいらしい女の子がアルーを見ていました。
――わぁ、人間の女の子だぁ!
アルーはカメラの中でくるんと一回転。アルーが飛んでもはねても大声で叫んでも、小さすぎて人間には見えません。
でもともちゃんの目はまっすぐにアルーを見ていました。
――人間の女の子はもしかしてものすごく目がいいのかもしれないぞ。
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