星からきたアルー

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星からきたアルー

星がたくさん()った夜のこと。 お月さまよりもっともっと(とお)くの星から、ひとりのおとこの子がやってきました。 なまえはアルー。 アルーは小さな小さないきものです。 それに地球(ちきゅう)にいるどんないきものとも(ちが)います。 アルーのいた星は小さな小さな星でした。 そこに大きな流れ星がとんできて、アルーは星からとびだしてしまったのです。 でもだいじょうぶ。 流れ星がとんでくることをアルーたちはずっと前から知っていました。 だから毎日星をとびたつ訓練(くんれん)をしていたのです。 アルーはとびたつ前に、お母さんたちといくつかの約束(やくそく)をしていました。 家族(かぞく)みんなで同じ星におりること。 バラバラになっても家族を(さが)していつか一緒(いっしょ)()らすこと。 その星のいきものたちと仲良(なかよ)くすること。 でも最初(さいしょ)はちゃんとあぶなくないかたしかめること。 アルーの家族は真っ暗な宇宙(うちゅう)の中でひときわ青く(うつく)しく(かがや)く星、地球(ちきゅう)におりることを決めていました。
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