夏休み

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夏休み

 夏休みに何度か、早坂と二人で遊びに出掛けた。  早坂が浮かれれば浮かれるほど、肩や脚の出た服ではしゃげばはしゃぐほど、僕は彼女を馴れ馴れしい馬鹿な女だと感じた。  はじめてできた『彼女』と過ごす夏は、ただただ苛立たしいだけだった。
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