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瀬永、お兄ちゃんいたんだ……。
家に帰って、そこに驚いてしまう。瀬永は一度も家族の話なんかしてなかったし、知らなくて当然かもしれないけど……。
「年上の男性と付き合うなんて……さすが東花、大人だな……」
確か、小六の時から付き合ってたって言っていたから、なんだか世界がちがうな、なんて思う。
「……で、でもなんで、登校はお兄さんじゃなくて瀬永と一緒だったんだろう。お兄さんと行けばよかったのに」
そこが引っかかる。いくら幼馴染とはいえ、弟と二人で登校されたら、兄としては少し嫌なのでは? わからないけど……。
「舞~。お風呂入って」
「はぁ~い」
ドアを開けて、下へと降りていった。
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