5 瀬永ともっと近づきたい!

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「やほ~」 「……あ、や、やっほ~東花」 「ちょっと、なんかボーっとしてたけど大丈夫なの?」 「う、うん。徹夜して勉強してたから」  はい、ウソで~す。勉強なんか少しもしてませ~ん。  昨夜は「なんであんなこと言ったんだろ、意味不明すぎ」と悶々としていました~。  ……なんて言えるはずもなく。 「うそ。どうせ琉偉のこと考えてたとかじゃないの?」  はい、東花はお見通し~。 「う……うん。昨日色々あって……」 「え、マジだったの。ごめん、冗談のつもりだから大声で言っちゃった」  ……ガクッ。  まあ、もう言ってしまったものは仕方がない。 「実はね……」  昨日のことを話す。 「え、マジ。もうそれ半分告白みたいなものじゃん」 「え~。そんなぁ。恵子にアドバイスされてやってみたのに」 「あ、いや悪いことじゃないと思うけど。それに、琉偉、黙って首を横に振ってたんでしょ」 「うん」 「たぶん、脈あるんじゃないかな」 「ええ~! そ、そうなの? なんで?」 「どうでもいい女子とかだったら、『ん? いねーけど?』って軽く流すと思う。言葉に詰まったってことは、そういうことなんじゃない? しかもその後赤面して俯いたってことは、照れてたんだろうし」 「え、えええ、え~!」 「しかも、そんな風に聞いたんだったら、琉偉も舞のこと更に意識するだろうね」 「で、でも、私その後混乱して、変なこと言っちゃって……」  続きを話す。 「え~。それは余計だったかも……。『なんだ好奇心か』みたく取られてる可能性もあるね」 「そ、そんな……」 「まぁでも大丈夫だよ。脈が絶ったわけじゃないと思うし」 「そうかな……」 「大丈夫。これでも琉偉とは幼馴染だし、よくわかるからさ」  東花がニッと白い歯を見せる。
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