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物心ついた時からあたしはお母さんのコイビトから性行為を迫られてきた。いや、コイビトと性行為をしていた。いわゆる性的虐待っていうやつらしい。
どんなに嫌がっても、泣いて暴れても、小さかったあたしの力じゃ男の人には敵わなかった。そうして、次第に諦めて行った。何しても敵わないのなら抵抗するだけ時間の無駄だし、どうせやるならさっさと終わらせて眠りたい。
それを良いことに、夜な夜なあたしを犯した。正直止めて欲しかったが、下手に抵抗して追い出される方がよっぽど辛かったから我慢した。
酒臭い息を吹きかけながら胸や性器を舐めてくる光景や与えられる刺激は吐きそうなくらい気持ち悪かった。
でも、我慢するしかなかった。気持ちいいなんて感覚は全くないけど、気持ちよさげにあえがないと酷いことをされるから演技をしてごまかした。
グロテスクな肉棒も、嫌だけど我慢して口と性器で受け入れた。コイビトはそのうち慣れると言っていたが全然慣れることはなかった。口に挿入されると毛も一緒に入るし、味はまずいし。性器にいれればサイズオーバーでものすごく痛かった。ブチブチ音を立てて切れたことも、血がいっぱい出てシーツが汚れてしまうこともよくあった。股が痛すぎて学校に行けなかった日もあったし、血が止まらなくて怖い思いもたくさんした。
それでも、必死に耐えた。どんなに汚い白で身体を汚されようが、自分の身体から血が流れようが耐え続けた。
何故かって?
夜勤明けで疲れているお母さんに心配を掛けたくなかったから。自分が我慢すれば幸せだと思ったから。
なんて言うと思った?
ある意味本当だけど、実際は表向きの理由。
本当の理由は、お母さんがこのことを知るとコイビトに注意してくれるけど、その日の夜はいつもより酷いことをされた。具体的に何かと言われると思い出せないし、思い出したくもないけど、とにかくひどい目に合った。
それに、お母さんはお父さんになるはずだった人に酷い暴力をふるわれていたらしい。ようやく掴んだ幸せなんだよと、いつだったか忘れたが言っていた。だから、その幸せを壊したくなかったというのもある。
とにかく、誰にも言えずただ無気力に性行為を受け入れ続けた。
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