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目黒の正体
怒り心頭に発した神田恵理子は、壁をガンガンと殴り付けて、そのままどこかへと消えてしまった。
一人、目黒が渋谷駅の前に立っていた。
「あーっ、はっはっはぁ! 成功、成功。さてと、潮田真理に連絡しておくか」
ー潮田様。今回はご依頼、誠にありがとうございました。対象の彼と、神田恵理子を別れさせるお約束、見事成し遂げられました。今後は、お二人とも末永くお幸せに。なお、成功報酬の100万円は、3日以内に指定の口座にお振込みください。
「あーっ、はっはっはぁ。あの潮田という女。整形してまで、あんな冴えない男と結婚したかったのかねえ。まぁ、たった300万円で、自分の好きな男と結婚できるとなれば、安いものだな」
~終わり~
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