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欲張ってはいけないだろうか
孤高を目指して登る険しい山に
一緒に登らないかとあなたに
手を差し出すのはわがままかな
矛盾していると笑わないでくれ
それぞれの孤高を目指しながら
共に闘うことを恐れない勇敢な
あなたの花が咲く時 きっと
そばに居て あなたの透き通った
花びらの 一番美しい微笑の形を
静かに厳粛に見届けたいだけなんだ
決して胸に抱きしめたりしないから
あなたの孤高という純粋に 僕は
ただ真っ直ぐに憧れていたいだけ
あなたに何かを求めたりしないよ
僕は無数の棘がある 薔薇だから
薔薇は寂しがりや 薔薇は孤独だ
あなたの指先を傷つけるくらいなら
僕は砂になって さらさらと流れ
この星の哀しく丸い形の一部になる
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