架かれ光の孤

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　ラーメン屋を出た頃の時間は、大体二時半くらいだった。

　梅雨開けして以来すっかり本気を出してきた太陽の光に目を細めながら、お腹いっぱいになったからちょっと歩きたいな、と浅生さんは言った。僕もそれに賛成し、辺りを何となく歩いてみることになった。

　当てどなく歩きながら、観終えたばかりの映画のことももちろんたくさん話した。話しているうちに、落ち込み気味だった気持ちがようやく上向いてきてくれた。

　と、思っていたのに。