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本日二度目の全力疾走。しかも今度は雨の中。
きっと今日の僕は、得体の知れない何かに呪われているんだ。ここまで来ると、諦めの気持ちが半分以上だった。
グレーのポロシャツを着ているせいもあって、まさに濡れねずみを地で行くことになるのかと思うとますます悲しくなった。
でも、僕だけが不幸に見舞われるのならまだいい。今日は一人じゃない。隣に浅生さんがいる。浅生さんをこれ以上、僕の運の無さに巻き込ませるわけにはいかなかった。
そうして、今に至るというわけだ。
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