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「逆転の発想?」
「今日の僕は運が悪い、みたいな言い方をさっきからしてるけど、でも悪いことばっかりでもなかったでしょ?」
「…虹を見れたから?」
「そう。それとも、虹程度じゃ山田くんの気持ちは晴れない?」
僕は勢いよく首を振った。
そんな僕を見て、珍しく山田くんが必死になってる、と浅生さんはおかしそうに笑った。
からかわれているのかもしれない。でも、今はそれでもいいと思った。
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