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「苺は結構辛抱強いほうだと思うけど?」
「え?」と聴き返す彼女に、圭樹は続けた。
「その苺が『嫌だ』って言うんだよ? お茶ってね、多分君が思ってるより厳しいと思うけど? 純粋にやりたいなら反対はしないけど、とりあえずそのキツイ香水とべっとり付けたリップはやめた方がいい」
「──っ」
口元を抑え目を見開く彼女に、圭樹はニコリと笑う。
「それじゃ、やるなら頑張って。ホームページに連絡先はあるはずだから」
そう言うと、圭樹は彼女を通り越し苺に「帰ろうか」と声をかけ彼女の背中をポンと押した。
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