甘いだけじゃない、イチゴ

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「お前ね、そこは当たり前だしあったら驚くわ。そーじゃなくて、なんかこう雰囲気だよ」  呆れるようにツッコミを入れているのは、同じクラスの桐谷不動だ。因みに彼は、幼馴染でもなんでもない、ただの残念なクラスメイトだ。 「……そうかな?」 「そうだろ? ホント動きが猿化してるってーか、ちょこまかしてるし、まーあの目は絶対アイアイだよなー」  桐谷に、そう言われ圭樹はじっと苺を観察した。 「……ねぇ桐谷、アイアイは珍獣ってしってた?」 「いや……」 「しかも、生息してるマダガスカルでは悪魔の使いと言われてて、見つけ次第殺してたらしいよ」 「……へぇ」 「因みにこれがアイアイ」 「──っ!?」
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